No Wind IPA #1

STYLE：IPA
ABV：6.0%
HOP：遠野産ノー・ウィンド（新品種）、遠野産ザーツ

自社開発の新品種ホップ「No Wind/ノー・ウィンド」を使用した、遠野産ホップ100%のIPA。

このホップは、風に弱いという栽培特性を持つことから、「強い風が吹かないでほしい」という願いを込めて名付けられました。

飲み始めは、樹脂のような個性的な香りが立ち上がります。これは、NoWindが持つ特徴のひとつです。続いて、梨や青リンゴ、ハーバルな香りが複雑に重なって感じられます。

香りは温度の上昇とともに変化し、冷えた状態よりも、少し温度が上がったほうが、より複合的な香りを楽しめます。じっくりと時間をかけて味わっていただきたい、香りの個性が際立つ仕上がりです。

これまでの実験では、新品種ホップ「NoWind」をどれくらい使用するかで、香りの特徴が変化することがわかっていました。少量の場合は青リンゴの香りが主に感じられますが、使用量を増やしていくとウッディなニュアンス（樹脂のような特徴的な香り）が強くなっていくという傾向です。

今回の醸造では、スタイルをIPAとし、ホップの使用量を増やすことで、香りがどのように変化するかを検証しています。ウッディなニュアンスは好みが分かれるかもしれませんが、個性と複雑さのある仕上がりとなっています。

苦味に関しては、他のホップと異なり、使用量を増やしてもそれほど強くはなりません。苦味の質や感じ方にも、他のホップとは異なる特徴があります。新品種のホップであるため、今後も検証を重ねながら、その個性を明らかにしていきたいと考えています。

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