2026.03.04

日本産ホップの可能性を広げるGOOD HOPSの取り組み

GOOD HOPSは、日本産ホップに特化したクラフトビールブランドです。
岩手県遠野市を拠点に、ホップの栽培・研究・加工・醸造までを一貫して行っています。

私たちは、クラフトビールをつくるだけでなく、日本産ホップの可能性を広げることをミッションとしています。

GOOD HOPSでは、日本産ホップの可能性を広げるために、さまざまな取り組みを行なっています。ここでは、その代表的なものをご紹介します。

  • 自社管理のホップ畑
  • 新品種ホップの開発
  • 独自の加工技術(非加熱ルプリンパウダー)

自社管理のホップ畑

岩手県遠野市は、半世紀以上にわたりホップ栽培が続く、日本有数のホップ生産地です。

遠野産ホップの収穫風景

私たちはこの遠野の地で、地域の農家と連携しながらホップ畑を管理し、現在はオリジナル品種を含む20種類以上のホップを栽培しています。
醸造には海外産ホップも一部使用していますが、GOOD HOPSの醸造に使用するホップの約70%が遠野産です(2026年2月時点)。

栽培管理を主に担当するメンバーは、醸造にも関わっています。
私たちにとって、農業と醸造は切り離されたものではありません。日々の栽培の積み重ねが、そのまま醸造へとつながっています。

ベテラン農家と若手農家

また、自社メンバーだけでなく、栽培歴の長いベテラン農家からアドバイスを受けられることも、この土地ならではの強みです。収穫や加工では地域のホップ農家が使用している機械も活用し、効率的で安定した体制を整えています。これらは、歴史ある栽培地だからこそ実現できる環境です。

さらに、GOOD HOPSを運営する株式会社BrewGoodは、行政や大手ビールメーカー、ホップ農業協同組合、地域事業者などとも連携し、地域全体でホップ栽培を未来につなぐための持続可能なモデルづくりにも取り組んでいます。

新品種ホップの開発

既存の品種を育てるだけでなく、自社で品種開発から取り組んでいることも、私たちの大きな特徴のひとつです。

ホップの毛花。この状態のときに受粉を行います。

ホップ畑に植えられているのは未受粉の雌株のみです。
私たちは、遠野市に自生する野生ホップの雄株から花粉を採取し、隔離した試験畑で交配を行っています。1,000粒以上の種子を一株ずつ育て、選抜を重ねることで、新しい日本産ホップを生み出しています。

現在、GOOD HOPSが所有するオリジナル品種は6種類あります。

たとえば、

アンカウンタブル
複数の果物が混ざったフルーツジュースのような香りが特徴

ノー・ウィンド
青リンゴのような香りがあり、使い方によっては樹脂のようなニュアンスも生まれる

コンパクトグリーン
グラッシーな香りが特徴で、鈴なりに毬花をつける品種

交配と選抜は毎年継続しており、毎年1〜3種類の新品種ホップが誕生しています。夏に収穫した新品種は、冬の間に試験醸造を行い、どのような香りのクラフトビールになるのかを確認します。その試験を経て可能性が見えたものから、翌シーズンに向けて増殖栽培を進めていきます。

香りの個性だけでなく、遠野の環境で安定して育つことも大切にしながら、品種開発を続けています。

独自の加工技術(非加熱ルプリンパウダー)

私たちの独自性は、ホップの加工にもあります。

ホップの毬花の中には「ルプリン」と呼ばれる、ビールの香りや苦味のもととなる黄色い粒があります。私たちは、このルプリンのみを熱を加えずに取り出し、パウダー状に加工する技術を開発しました。

一般的にホップは、保存性を高めるために収穫後に加熱乾燥されます。しかし、その過程で香り成分の一部が失われたり、香りそのものが変化することがあります。こうした変化を避けるため、非加熱処理を行い、ホップ本来の香りを最大限に活かすことを目指しています。

GOOD HOPSのクラフトビールにはすべて、自社で加工したルプリンパウダーを使用しています。
ルプリンパウダーは、投入前の破砕方法や使用量によって香りや苦味が変化するため、私たちは日々分析を重ねながら醸造を行っています。

さらに、次のような挑戦にも取り組んできました。

  • 海外産の乾燥ホップを特別に空輸し、そこからルプリンパウダーを抽出すること
  • 「一番搾り とれたてホップ」にも使用されている凍結粉砕ホップに独自の加工を加え、ルプリンだけを抽出すること
  • ルプリンを抽出した後に残る副産物(苞の部分。私たちは「スペントホップ」と呼んでいます)を醸造に活用すること

このように、栽培だけでなく加工方法の研究まで自ら行うことで、日本産ホップの魅力を余すところなく引き出すことに挑戦しています。

多様なバックグラウンドを持つチーム

これらの取り組みを可能にしているのが、多様なバックグラウンドを持つメンバーです。
GOOD HOPSの醸造に関わる主なメンバーをご紹介します。

村上敦司(醸造責任者)

村上敦司(醸造責任者)
株式会社BrewGood 取締役/キリンホールディングス 飲料未来研究所 技術アドバイザー

1988年にキリンビール入社。ホップ品種改良を担当し、「一番搾り とれたてホップ生ビール」などを開発。2000年に農学博士号を取得。2010年にはドイツホップ研究協会の技術アドバイザー(当時世界で6名)に就任。2020年にキリンを退職し、現在はBrewGood取締役として、日本産ホップの研究と実装に取り組む。国内外から注目を集める新品種ホップ「ムラカミセブン」の生みの親。

参考記事:MURAKAMI SEVENと村上敦司

神山拓郎(醸造するホップ農家)

神山拓郎(醸造するホップ農家)
株式会社BrewGood 所属/遠野アグリサポート代表

東京都府中市出身。大学卒業後、健康保険組合で事務職として働く傍ら、2012年から9年掛けて日本全国の醸造所や生産者を訪ね歩き、2020年からは岩手県遠野市でホップ栽培・ビール醸造に従事する。現在は「醸造するホップ農家」として、現場の視点からビールの魅力を発信するとともに、農業の課題解決、若手農家の誘致、持続可能なホップ栽培を目指した仕組みづくりにも取り組んでいる。

佐竹敏英(アシスタントブルワー)

佐竹敏英(アシスタントブルワー)
株式会社BrewGood所属


高知県中土佐町出身。高専を卒業後に三菱電機株式会社へ入社。兵庫県内の事業所にて約30年間、自動車の安全運転支援や自動運転の研究開発を担当。2022年に早期退職しクラフトビール醸造の世界へ飛び込む。姫路市のコガネブリュワリーで立ち上げと醸造に1年半携わった後、2025年に遠野へ移住。GOOD HOPSにて醸造を担当。

田村淳一(GOOD HOPS代表)

田村淳一(GOOD HOPS代表)
株式会社BrewGood 代表取締役/株式会社遠野醸造 取締役/観光マネジメントボード遠野 副会長

和歌山県田辺市出身。立命館大学法学部卒業後、新卒で株式会社リクルートに入社し、住宅関連の新規事業の立ち上げや法人営業を担当。2016年に退職し、岩手県遠野市に移住。2017年に仲間と株式会社遠野醸造を設立し、翌年春にビール醸造所兼レストランを開業。ホップ栽培現場の課題解決や、ホップとビールによるまちづくりの推進、新たな産業創出を目指して、2018年に株式会社BrewGoodを創業。現在は、遠野ホップ収穫祭の実行委員長も務めている。

以上が、GOOD HOPSの取り組みや特徴です。

ぜひ、私たちのクラフトビールを手にとって、挑戦の成果やこだわりを、日本産ホップの可能性を感じていただけたら嬉しいです。

購入方法・お問い合わせ

一般のお客様は下記のオンラインショップからご注文をお願いいたします。

業務店様は下記のECサイトまたは、Best Beer Japanのプラットフォームからご注文をお願いいたします。

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