Dear Ron #1

STYLE：Pale Ale
ABV：4.0%
IBU：20
HOP：ニュージーランド産ネルソンソーヴィン、遠野産ザーツ、ドイツ産？？？

Dear Ronは、近代的な品種を開発した研究者たちへの敬意を込めて醸造する＜Dear＞シリーズのひとつです。メインで使用しているホップは、白ぶどうのような香りを持つ、ニュージーランド産「ネルソンソーヴィン」です。

このホップを開発したのはニュージーランド公的研究所のRon Beatson博士。当社の醸造責任者である村上の長年のホップ研究仲間でもあります。

「ネルソンソーヴィン」の良い香りを際立たせるために、2024年にドイツで収穫されたホップを特別に空輸し、遠野市内でルプリンパウダーに加工。その一部をブレンドして使用しています（品種名は企業秘密）。ホップのブレンドは村上の得意分野です。

空輸した特別なホップは、醸造責任者の村上が、ドイツのホップ企業に勤める研究者仲間に直接連絡を取り、特別に手配してもらったものです。乾燥ホップからルプリンを抽出・加工できるよう、パッキング方法も特別仕様でオーダーしました。

つくりたいビールのために、どうしても特定の品種のルプリンパウダーが必要でした。
もちろん特別仕様でのオーダーに加え、空輸での仕入れだったため、ホップの価格は通常の何倍にもなっており、非常に贅沢な使い方をしています。

また、奥行きのある上品な苦味を加えるために、遠野産ザーツのルプリンパウダーも使用しています。
今回使用しているホップの加工形態は以下のとおりです。

• ニュージーランド産「ネルソンソーヴィン」：ペレットホップ
• ドイツ産「？？？」：ルプリンパウダー（乾燥ホップからルプリンを抽出）
• 遠野産「ザーツ」：ルプリンパウダー（乾燥ホップからルプリンを抽出）

計画的なホップのブレンドにより、ネルソンソーヴィンの良い香りの部分だけを増幅させ、スパークリングワイン、マスカットのような香りを感じるビールに仕上がっています。温度による香りの変化も楽しんでみてください。